慢性疲労症候群(CFS)入門

慢性疲労症候群の管理

はじめに

 慢性疲労症候群の管理は疾患自体と同様に複雑なことがある。治療法は全くなく、CFS用に特別に開発した処方薬もなく、症状は時間とともに大きく変化する。従って、CFS患者は自分の健康状態をしっかりチェックし、変化はすべて主治医に知らせる。と、同時に、医師に健康状態を定期的にモニタリングしてもらい、必要に応じて治療計画を変更する。

 医師と患者によるチームアプローチがCFSを上手に管理する一つのカギである。医師と患者が一緒に仕事に取り組むことで、CFS患者一人ひとりのニーズに合わせた治療計画を作成することができる。治療計画は、症状の治療・対処技術・通常の日常生活の管理に基づく。

 CFSは患者にさまざまな影響を与えるので、治療計画は、患者が最も支障を来す症状に取り組むのを目的に作成する。患者が症状から解放されるのが主たる治療目的である。しかしながら、当面は、患者が日常生活に戻るのを期待してはならない。その目的に到達しようとする肉体的・精神的労作が疾患を悪化させる可能性がある。

 CFSは複雑な疾患であるため、CFSの管理はさまざまな医療関係者のアドバイスが必要になる。プライマリーケア医は、他の疾患を治療した経験に基づいて効果的な治療計画を作成することができる。患者にとっては、プライマリーケア医と他の医療専門家(例えば、リハビリ専門医、メンタルヘルス専門医、理学療法士あるいは運動療法士)のチームと共同して仕事に取り組むことができると利益になる。

CFSを抱えて生活する難しさ

 慢性疲労症候群を抱えて生活するのは難しい。自由な行動を妨げる他の疾患と同様に、CFSは患者の日常生活に破壊的な影響を与える。患者は多数の新たな制約に適応するため生活の大幅な変更が必要となる。

 CFS患者に共通する困難には以下の問題への対処がある。

  • 変化して予測不能な症状
  • スタミナの減少が日常生活の活動に支障を来す
  • 記憶と集中力の問題が仕事あるいは学業に深刻なダメージを与える
  • 自立性・生計・経済的安定の喪失
  • 夫婦・家族・友人との関係の変更
  • 育児の悩み

 CFS患者には怒り・罪悪感・不安・孤立・自暴自棄といった感情がよく見られる。このような感情を持つのは構わないが、感情やストレスが処理されなければ、症状が悪化し、処方薬による治療に支障を来し、回復がより困難になる可能性がある。

CFSを治療・管理する

 幸いなことに、患者にとって、CFSを管理して生活の質を高めるための多くの選択肢がある。

参考文献
Centers for Disease Control and Prevention:Chronic Fatigue Syndrome (CFS)



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